2023/8/10-12西穂から奥穂縦走『憧れ岩稜帯でエンジェルに会う』

【山行情報】
山域:北アルプス
山名:西穂岳 間ノ岳 ジャンダルム 奥穂岳
参加人数:4名

8/10 晴れ 今日から再稼働のロープウェイで西穂山荘へテント場は思ったよりも人が多かったのですが、昼前の到着スペースを見つけて設営。それからは名物拉麺を食べて、お昼寝をして、おやつを食べてとまったり山時間を過ごす。

8/11 晴れ 西穂山荘から奥穂山荘までの縦走。稜線は日中の気温は11度くらい。歩くと暑くなるので脱水症に注意とのこと。西穂までは快適な岩稜歩き。振り返ると上高地の帝国ホテルの赤い屋根・大きな焼岳・軍艦島のような八ヶ岳、南アルプスのお隣には富士山が顔をのぞかせている。最高のコンディション。西穂からはザレ場を登り、急峻な凹角の岩場を下降。連続する鎖場で足下の切れたったバンドをトラバース。緊張感と高揚感。赤茶けた岩の重なる間ノ岳を通過。その後は鎖を使って凹角を下り、逆層スラブの長い鎖を登っていく、天狗の頭へ。その後も緊張感のある足場の悪い下りから天狗のコルに到着これから天使に会うまで長い登り返しに入る。美しい笠ヶ岳からの稜線に見守られながらジグザクと進んでいきます。鎖が欲しいなと思う岩場を下り、落石注意で慎重に進んでいきます。ジャンダルムは通り抜け過きないため、コルに荷物をデポしてジャンダルの天使に会いに行きます。ジャンダルムの天使は青空に向かって可愛らしくようこそと微笑んでくれました。コルに戻り、奥穂への道を進んでいきます。高度感のある道をトラバースして、稜線に立つと槍までの稜線とジャンダルムの迫力のある岩峰がそそりだす。馬の背は足場もしっかりしており、空へ登っていく感じで高揚感が増す。そして奥穂へ到着。険しい岩稜帯を歩いた達成感と充実感・疲労感が押し寄せてくる。ここまで無事に来られたことに仲間と山神様に感謝の意を込めて奥穂の社殿の深々と頭を下げる。穂高岳山荘に着くと満員御礼のテント場。燃えるような夕日をみて今宵は祝杯

8/12 晴れ 午後から不安定な天気ということもあり、昨年から再開通された穂高岳山荘の通勤路白出沢を下山する。”アビナイヨ”と警告してくれた場所は浮石天国。下の廊下を思わせる箇所をトラバース。落石に注意をしながら歩いていくと増水すると渡れなくなる重太郎橋へ到着。重太郎橋という名にそぐわない可愛い橋。ここで休憩。振り返ると昨日歩いた間ノ岳がギザギザとかっこいい。正面はこの旅で毎日見ていた笠ヶ岳が見える。きれいな沢のせせらぎを聞いていると時間を忘れてしまう。あと少しと気合を入れて登山道を進むと奥穂高登山口。ここからは林道歩きでテクテク新穂高を目指しました。