【山行情報】
山域：鈴鹿山脈
山名：鎌ヶ岳1161ｍ　
参加者：6名
天気：晴れ
山行目的：イワザクラを求めて　自然保護部 植物観察山行

【行程】長石谷コース→鎌ヶ岳→長石尾根
中登山口P～長石谷登山口～長石谷～岳峠～鎌ヶ岳～長石尾根～長石谷登山口～中登山口P

【状況】
前半：岩場に咲く可憐な花に癒される
長石谷ルートは渡渉が多く登山道が不明瞭でルートファインディングが大変。登山開始早々から次はどっちと皆で道を探す。足場が悪い箇所も多く慎重に歩みを進めた。

その中でもチラホラお目当ての花が現れると花好きメンバーのテンションが上がり撮影タイムになる。

今年は3月の寒の戻りで開花が遅れていたので会えないかもしれないと思っていたが丁度咲き始めたところだったようで会えました。

過酷な環境であろう岩場に可憐な花を咲かせている姿は何度見ても感動する。

中腹を過ぎると川幅も狭くなり急登になってくる。岳峠に出ると展望がが開ける。

最後の急登を登り終えて山頂に着くと雨の後で空気が澄んでいるせいか360度の素晴らしい景色で最高の昼休憩になった。

後半：私達、一人の命を救ったかもしれない！？
下山は長石尾根ルート、劇下りから始まる下山ものんびり歩けない。この尾根はアカヤシオが多く満開になるとピンク色の世界に包まれるほどだが今年は開花が遅れていて上の方の蕾は堅かった。
尾根ルートにも可憐な花が咲いていた。

アカヤシオは下山するごとに開いてきました。

下山途中ルートを大きく外れた道迷い男性に声をかけた。
その男性（Aさん）は軽装でスニーカー、地図の持参なし、地図アプリの使用なし、そして武平峠に下山しているつもりだったとのこと。このままだと遭難してしまうと思った私達は「大丈夫！大丈夫」と話すAさんを説得し一緒に下山した。
下山中ずるずる滑りまくり・滑落しかけるAさんを見て本当に声をかけて良かったと思った。
下山しながら登山靴や地図の大切さを伝えた。下山後Aさんを武平峠までお送りした。

【感想】
・前半の可愛い花のことが吹っ飛ぶほど、ある意味貴重な経験をした山行でした。
・知識がなく遭難するパターンを目の前で見てよく分かった。これからは周りの人の動きも気にして行動しようと思った。
・鎌ヶ岳の難しさを改めて感じた。
・今年は花の開花が遅いので色んな花を見れないと思っていたが、思っていた以上に見ることができて良かった。