2019/11/19-20 八嶽山&日本ヶ塚山 『愛知県の最北東端』

山域:奥三河高原(愛知県・静岡県・長野県のほとんど県境)
山名:八嶽山(1140m)、日本ヶ塚山(1107m)
参加:3名
天気:両日とも快晴

【状況】
第2東名(E1A)浜松引佐(いなさ)北ICから、三遠南信道の現在の終点である鳳来峡ICを降りてから、さらに下道を1時間半ほどもかけて、愛知県の東北端に位置する富山村(現在は豊根村に編入)に着く。それでも今なら本郷から2.5時間ほどだが、以前はどのくらいかかったのだろう。愛知県といっても、ずいぶんと奥が深く、静岡県と長野県に接しているから、想像できない奥深さだ。

1日目、八嶽山(1140)山行は最初から急な登り、リーダーがいうには、マイナーな山は山道整備の予算の都合で直登が多いのだとか。標高差は850mほどだが、ほとんどが急な登りだったような気がする。道は踏み後もしっかりあり、迷うようなこともなく、落ち葉の絨毯と土が柔らかく、晩秋の登山は適当に涼しいので汗もかかず、風がなかったので寒くもなく、実に快適な登山をすることができた。登り3時間、下り2時間弱。

紅葉1
八嶽山山頂山頂からの眺望 日本ヶ塚山が見えるはずだが、どれかな?

ここは興味深いところで、この山深い村は13xx年から、登山口の熊野神社には600年以上の大木が何本もある。そんなに長い歴史と文化を保持してきた村があと20,30年もすると過疎化がすすんで無くなってしまうのだろうか?そんなことを思うと何ともやるせない気持ちになる。

天竜川の対岸には飯田線が通っており、トンネルとトンネルの間に大嵐駅という無人駅がある。その駅以外に何もない。車で来ると、何のための駅なのだろうかと思うが、電車でくると富山村の玄関ということか?鉄道マニアもその駅と電車の写真を撮っていた。運よく1時間に1本もない電車が登りも下りも両側から入ってきた。上りの電車は天竜川を離れて東へ向かうが、我々は川の方向にある1.5kmほどの古い細いトンネルを抜けると、そこに佐久間湖(すなわち天竜川)が待ち受けていた。まったく驚きの景色だった。無人駅に戻ってテントを張った。下はふわふわの草で、時々電車の音が聞こえる。寝心地は案の定すこぶるよかった。

細くて暗い隧道天竜川をせき止めた佐久間湖 こんな景色はまるで奥飛騨に来たような感じ佐久間湖 大きな怪獣の足跡が?イノゴンか?大嵐駅1大嵐駅2 線路に立っていても怒られない。誰もいないから。大嵐駅3 1時間に1本の電車が来た お客さんは1日に50人くらい

次の日は天竜川の支流にある吊り橋を渡ったところにあるバンガロー村が登山口。日本ヶ塚山(日本ガ塚山,1107)、「ガ塚山」って何だろう。何故「日本」って付くのだろう、わからない。昨日と同じ、ここも登山道は急で最初からどんどん登っていく。昨日より低く、標高差も720mくらいだから、計画より意外と早く登れるのではと思ったのは大間違い。道のりの2/3ほどのニセガ塚山(1065)というのが曲者だった。あと50mくらいなら、少しくらい下ってももう頂上は近いと思ったら、とんでもない。どんどん下り、どこまで下るかと思ったら、こんどは痩せ尾根を登ったり下ったり、越えても越えても頂上が現れない。ようやく登ったら、標識は「日本ヶ塚山へ」となっていた。これより先がないからここが頂上(1107)のはずなのに。ニセガ塚山にだまされた。登り3.5時間、下り2.5時間。

紅葉紅葉ニセ日本ヶ塚山 標識は51から、山頂は81の少し上ここからがまだまだ険しい尾根道を行く佐久間湖の左の方に八嶽山が見えるはず頂上にある「日本ヶ塚山へ」の標識?もう先に行けないけど?頂上からの景色 山の名前までわからなかったけど、南アルプスも見えましたよ