2026/7/24-26槍ヶ岳『憧れの山は簡単ではない!が、最高の達成感!』

【山行情報】
山域:北アルプス
山名:槍ヶ岳(3,180m)
目的:夏山合宿 憧れの槍ヶ岳にチャレンジ!
参加:3名
天気:曇 /晴 / 曇のち雨

槍ヶ岳を目指すルートとしては、絶景の稜線を行く「表銀座」や、傾斜が緩やかで王道な「上高地・槍沢ルート」が一般的だが、今回歩いた岐阜県・新穂高温泉からの右俣谷・飛騨沢ルートは、比較的短い行程で効率よく山頂を目指せるのが特徴である。
上高地側に比べて静かな山行を楽しめる反面、標高差約2,100mを一気に登り詰めるダイナミックな行程となる。
槍平小屋から飛騨沢の長い登りを経て飛騨乗越へ抜け出た瞬間、目の前に迫る槍ヶ岳の雄大な姿は、このルートならではの醍醐味である。

【行程】
1日目:新穂高温泉~穂高平小屋〜白出沢口〜槍平小屋〜飛騨乗越~槍ヶ岳山荘 (テント泊)
2日目:槍ヶ岳山荘~槍ヶ岳~飛騨乗越〜槍平小屋 (テント泊)  
3日目:槍平小屋~白出沢口~穂高平小屋〜新穂高温泉

【状況】

0日目

今年、槍ヶ岳山荘は創業100周年を迎えたそうだ。ということは予約は例年になく激戦で、争奪戦に敗れた結果、テント泊希望者だけの参加となった。

少人数となり、さらに後半の天気を踏まえ、前夜に車中泊をして出発を早めて1日で一気に槍ヶ岳山荘まで目指すコースへ計画変更。

木曜から日付が変わった深夜1:00に到着も、無料駐車場はなんと満車!登山口から徒歩30分ほどの鍋平高原駐車場になんとか止めることができ、3時間弱の睡眠を取った。

1日目

3人中2人が初めての槍ヶ岳、この合宿に向けて岩場通過や体力トレーニングをしてきたと言っても過言ではない。朝4時に憧れの地に向けて出発!

序盤は歩きやすい林道と樹林帯が続く。夜明けとともに穂高平小屋に到着し、朝食を取りながら、改めて工程のタイムリミットを話し合う。何せここから約8時間の長丁場である。

時間にも体力にもまだ余裕がある状態で槍平小屋に到着し、昼食を取る。ただし余裕だったのはここまで、森林限界を越えてからが辛かった。

ガレ場の急登が続き、登っても登っても乗越が近づかない。テント泊装備を担ぎ(軽量化の重大さを認識)、高度が上がるごとの一歩が重い。広大な景観やお花畑を堪能する余裕はなかった。(少なくとも私には)

一方で、槍ヶ岳山荘のテント場を確保できないと、そこから30分ほど下った殺生ヒュッテに泊まることになってしまうので、歩みを止めることもできない。

駐車場から出発して11時間、疲労困憊で槍ヶ岳山荘へ到着し、ギリギリ最後のテント場を確保できた。

A red exterior building with multiple windows, featuring a wooden entrance. A table sits in front on a stone pathway, with a clear blue sky and scattered clouds in the background.
創業100周年の槍ヶ岳山荘

強風の中でテント設営に苦労し、ガスで絶景も夕焼けも拝めなかったが、3,000mでのテント泊は貴重な経験だった。
なにせ、トイレに行くにも息切れ、そして7月でも寒い!標高が高いとはこういうことか。

明日の天候に期待しながら、ヘロヘロの状態で眠りについた。

2日目

昨日より一層ガスが濃く、雷鳥には出会えたが朝日は期待できず朝を迎えた。

穂先への登頂を断念し、下山するハイカーたちもいる中、私たちは前日に一気に登ったことで日程にも余裕があり、山荘前でコーヒーを飲みながら天候の回復を待つことにした。

すると見る見るガスが切れ、待ち望んだ甲斐があって青空が広がった!前日からずっとガスに隠れていた穂先が、間近でくっきりと姿を現す。その迫力と美しさに、思わず歓声が上がった。

セルフビレイを取りながら慎重に登る。景色も堪能しつつ、声を掛け合いながら一歩一歩、興奮とともに上に近づいていく。そしてついに憧れの山頂に!

前日からずっとガスに隠れていた穂先が、間近でくっきりと姿を現す。普段は渋滞・混雑と聞いていたが、天候により諦めて下山した人、時間的にもタイミングがよく幸いにも人は少なく、ベストコンディションの中、30分弱も山頂にいることができた。

遠くの表銀座ルートを眺めたり、それぞれが360度の絶景を心ゆくまで満喫した。

その後、前日の登りでは余裕がなかったが、高山植物を楽しみながら槍平小屋まで下って、テントを設営。

登頂を祝い乾杯し、反省や思い出を語り合いながら、まったり時間を過ごした。

3日目

最終日は下山のみなのでゆっくり朝食を取って出発することに。

白出沢あたりで雷が鳴り出し焦るも、何とか無事下山!計画変更やトラブルもあったが、最高の条件で登頂し、学び多き充実した3日間を締めくくった。

憧れの槍ヶ岳は、やはり人々が憧れるだけあって素晴らしかった。一方で、登ることだけではなく、小屋の予約や駐車場の確保、長い行程など、計画段階からいくつものハードルがあり、まさに「憧れの山は簡単ではない!」と実感した山行でした。

【感想】
・天気と仲間の力量、タイムリミット設定によるリスク管理した計画変更をしたリーダーには感謝!
・最高のコンディションで穂先に登頂することができた
・突然の行程変更にも全員が前向きに対応し、無事に予定どおり行動できたことに感謝
・この山行に向けてトレーニングを積んできたので、登頂できた喜びは大きく感無量、サポートしてくださった二人に感謝
・終始、学びが多く大変した山行となった、合宿らしかった!

【反省】
・疲労や焦りから歩行や所作が雑になり負傷してしまい迷惑をかけてしまったことが最大の反省点。
・少人数であったにも関わらず岩場でメンバー全員へのフォローができなかった。
・山荘予約が取れず小屋泊希望者が参加できなかった。繁忙期の土曜日を外した日程にしないと小屋は難しいとわかった。
・テント場のサイズを事前確認せず規格オーバーのテントを選んでテントを設営できなかった。
・岩場で自分のことで精一杯で、周りを見る余裕が持てなかった。
・15kg荷物で歩き切れたが、振り返ると普段より余裕のない歩行だった。荷物は軽量化すべき。