【山行情報】
- 山域:北アルプス
- 山名:蝶ヶ岳(2,677m)、常念岳(2,857m)
- 目的:パノラマの景色と花を楽しむ
- 参加者:4名
- 天気:雨・風・雷⇒晴れ
【行程】
- 1日目:三股登山口(09:00) ⇒ 蝶ヶ岳ヒュッテ(15:00)
- 2日目:蝶ヶ岳ヒュッテ(05:30) ⇒ 蝶ヶ岳山頂(05:40) ⇒ 蝶槍山頂(06:50) ⇒ 常念岳山頂(11:35) ⇒ 常念小屋(13:30)
- 3日目:常念小屋(04:30) ⇒ 前常念山頂(06:50) ⇒ 三股登山口(11:45)
【3日間の活動データ】
歩行時間21:02(休暇2:50含む)
歩行距離:18.5km
累積標高:のぼり2456m/くだり2460m

【詳細】
7月28日(火)
朝8時45分、三股登山口に到着。

心配していた混雑は無く、一番近い駐車場に停めることが出来ました。
とは言え、この日は天気予報が「非常に微妙」。筆者は今回リーダーのため、数日前から複数の天気予報サイトとにらめっこしていましたが、サイトによって予報がバラバラ。同じサイトでも見るタイミングによってバラバラ。
前日になってもそんな調子だったので「これはもう現地に行かんとわからん!」と思って来たのでした。
共通する予報は「午後から雨だけど、午前は大丈夫」という傾向。だからまぁ、降られはするだろうけど最初は大丈夫だろうと思っていたのですが…駐車場のトイレに入って、出て来たら雨。

まさかのスタートからのレインウェア着用です。予報は昼からだったじゃーん…(T_T)
メンバーのYさんは雨でも写真いっぱい撮るので、花の写真がたくさんあります。


花の名称はYさんによるもの。筆者は花は全然わからんので…
このルート唯一の名所(?)、「ゴジラみたいな木」。

ゴジラと言うかティラノサウルス?みんなが足したと思われる木の枝や石が、いっそうそれっぽさを演出しています。でも倒木だからいずれ無くなりますよね。
雨が降っていても空は意外と明るく、周囲の山も見えます。

蝶ヶ岳からの下山者が次々と下って来ますが、みんな口々に「朝は大丈夫だと思っていたのに」と言います。レインウェアも着ていないような軽装の人もいて、多くの人が雨の前に下山しようとした魂胆だったことが窺えます。



雨が降ってて全然休まりませんが、まめうち平で昼ご飯休憩。

まめうち平手前で雷鳴が聞こえ始め、正直リーダーとして撤退が頭を過りました。が、このルートは樹林帯続きだし、雷鳴はだいぶ遠そう。ベテランのサブリーダーとも相談し、続行を決めました。



話には聞いていましたが、登れど登れど階段!



場所によっては階段が滝になっています。ほんと、見た目の雰囲気よりもずっと多く降ってるんですよ…。



レインウェアは着ているものの、6時間近くもずっと降られていると水が入り込んで来るし、それなりに暑くて汗もかくので、レインウェの中はびっしょびしょ。
そして最後の15分の稜線!

風!!!!強風!!!!寒い!!!!!
立ち止まるとガンガン体温が下がっていくのがわかるレベルで寒い!速足でヒュッテに向かいます。

さ、寒かった…!樹林帯から抜けて僅か15分で凍えました。雨も相変わらず降っています。
さて、我々4名中2名は小屋を予約済み。筆者とYさんはテント泊予定で来ました。テント泊大好き筆者とYさんもこの天候の寒さでさすがに顔を見合わせて「どうする?」と相談した結果…

テントなんですよ。
冷静に考えたうえでテントを選ぶ我々でした。ちなみに寒さで手が震えて、テント届で自分の名前も書けなくて苦労しました(^^;
クレイジーなことに先客(一番左)が1張いたので、その隣に我々も設営。

後ろの茂みが良い風よけになって有難かったです。
ヒュッテのスタッフさんに頼んだら、テント泊でもヒュッテ内にある「自炊場」を使わせてもらえました!



Yさんはしっかり考えて食料を持って来ていましたが、筆者はなんと調味料を忘れるという大ボケをかましたので、パスタに煎餅をぶち込むという意味不明な食事です。手持ちの食糧で煎餅が唯一の塩気だったんですよ!!
7月29日(水)
さて、昨夜時点での本日の天気は「夜の内には雨がやみ、1日中晴れ」でした。

晴れとは??
テントだからわかりますけど、ほぼ一晩中降っていましたし、テント出た時もパラパラ降っていました。
小屋泊組と合流して、ヒュッテの目の前の蝶ヶ岳山頂に寄ります。

わぁ、モザイクいらずだ~!
晴れとは????
ヒュッテには、今日我々と同じく常念岳を目指す予定の人もいましたが、昨日も天気予報に裏切られ、今朝も天気予報に裏切られで「やっぱりもう下山します」という方もいらっしゃいました。気持ちはすごくわかる。

しかし進む我々。
危なくない限りはやめませんよ。
テンション低めに出発すると、ライチョウが現れた!

まるまるもちもちした鳥って最高にかわいいと思うんですよ。ライチョウももちろんまるまるもちもち枠です。
しかし徐々に、徐々に…



天気が回復してきた気がする…!
虹だ!!!

ハッキリくっきりの虹が現れました。昨日からの行程に対するご褒美みたいで一同テンションがあがります。
晴れ始めると、見る見るうちに回復。


嬉しいーーー(T_T)
靴も服もまだ濡れてますけどね…
蝶槍に着く頃にはもう大丈夫そうなくらいに晴れてきました。



めげずに出発して来て良かった!





蝶ヶ岳⇒常念岳はずっと開けた稜線だと思っていましたが、途中で2時間ほど樹林帯の区間がありました。花が沢山咲いていたようです。(ここに載せきれない…)
樹林帯を抜けると、常念岳が目の前に!

シュッとシャープでカッコいい山ですね!
周囲はずいぶん晴れましたが、槍ヶ岳の方向は微妙に晴れ切りません。

「見えるかな~」「見えたら良いな~」と言いながら常念岳山頂を目指します。
岩場自体はそこまで険しくはないのですが、油断するとルートを見失いがちなので、慎重に進みます。



ルートを見失ってうろうろしている人もちらほらいました。
なかなか近づかない…

近づかないので、景色を楽しみながら進みます。
仁王立ちしている割には槍ヶ岳などの大事なところが見えていなくて、微妙に締まらない我々の図。

更に登り続けていると、槍ヶ岳のシルエットが徐々に現れ始めて…
槍ヶ岳が現れた!!!


嬉しくて一同ちらちら槍ヶ岳を見ながら登りました。
槍ヶ岳が見えただの、奥穂や前穂が見えただの、わーわー言いながら登っていたら、常念岳山頂に着きました。


ほんっとに晴れて良かった!!!
風は強いですが、日が差しているのでそこまで寒くはない。



絶景過ぎる…!
山頂近くでゆっくりご飯を食べて、まだ湿っている靴下や靴を乾かして、割とのんびり過ごして、常念小屋を目指して下ります。

常念岳⇒常念小屋は石が小さめでザレ場っぽい感じ。南側とはまた違った雰囲気です。
常念小屋見えた!

奥の山は横通山です。
常念小屋到着。

本当は常念小屋に1回荷物置いてから、横通岳に登ろうかと思っていましたが、ここでまた雲行きが怪しくなってきたので取りやめ。
ということで、(テントを張ってから)小屋でまったりカフェタイム!

泊りがけの登山ってこの時間が良いんですよね。
本日のテント。

さすがに昨日と違って天候が良いので3張なんてことはなく、この後第一テント場、第二テント場合わせて15張くらいにはなっていたと思います。でもシーズンにしては少ない方かな?


今日はYさんと外で自炊ご飯。Yさんは今日はカレー食べてましたが、筆者は相変わらず調味料が無いので、煎餅の塩気でパスタを食べる貧相飯です。なんだこのビジュアル。
日暮れ頃にはテント場に集まって、並んで夕日を見ました。



槍ヶ岳と夕日。贅沢過ぎる時間。
7月30日(木)
朝は4時30分に出発。

昨夜は超の付くド強風!テントがバタバタ鳴って寝づらいほどでした。風速20m/sくらいにはなってるんじゃないかな…。
そして風は弱まらないまま夜明け。

実は三股登山口に戻る「前常念経由ルート」は、もう一度常念岳の8合目まで登らないといけません。昨日下ってきた道を登ります。まぁまぁ憂鬱。
写真じゃ伝わらないんですけど、「うっかり大股で歩くと、片脚が宙にある間に風にあおられてよろける」くらいの強風です。すんごい小股でちまちま歩きます。

ストック使ったらちょっとマシなんですけど、筆者は「ストックは非常時に使う物」と思っているので、持ってるけど使いません。他3人は賢明なので使っていました。
8合目の分岐に到着!


風は強いけど良い天気です。風は強いけど。
前常念までは緩やかな稜線。



振り返ると常念岳がドーンと見える、これまた贅沢な景色です。8合目まで登り返して来た甲斐があった。
チングルマがいっぱい。


名前はヘンだけど、ポワポワしててかわいいですね。
昨日辿ってきた、蝶ヶ岳からの稜線もはっきり見えます。

来し方を見るの好きです。常念小屋から直接下るルートだとこの景色は見えないはずなので、こっちに来て良かった。
前常念の手前辺りからヘルメットを装着して、前常念!

前常念を過ぎると、いきなり真下に進むような岩場!



以前、Yさんがこのルートの山行に参加したことがあるらしいのですが、前日の雨を理由に常念小屋で止められたとのこと。この岩場を見たら納得です…。このルートで濡れていたら怖い。
サブリーダーは「このルートだったら50mのザイル持って来ておいた方が良い」と言っていました。我々はザイルは使いませんでしたが、もし使うことになったら25mじゃ全然足らない。
岩場を無事に下って、樹林帯に入るとひたすら長い下り!


ただ、等高線で見るよりも勾配はさほど急ではなくてホッとしました。




長い下りを下って、昼ご飯を途中で食べて、ちょっとうんざりしたところで、蝶ヶ岳との分岐に合流!

ここまで戻ってきたらあと少し!
いえーい駐車場!

最初はどうなることかと思いましたが、結果的に最高の山行になりました!
【感想】
- 熱中症は考えていたけど低体温症は眼中になくて、雨と風にふかれたらすぐになるんだなと認識を改めた。天気は最初悪かったけど、結果的に恵まれて楽しめました
- 年甲斐もなく挑戦しましたが歩ききれて良かった。遅れて申し訳ない。やっぱりこの季節にしてもらって、花もたくさんで癒されました。テントと食料担いで登っておりれたことに感謝。雨、強風時のテントの張り方を知れて良かった。
- 逆向きのコースはやったことあり、蝶ヶ岳から常念岳と言われ参加を迷ったけど、頼られたからには行きますと参加した。楽しかったけどこんな厳しかったかなと。前常念岳通れたのは良かった。岩場も心配したけど行けて良かった。
- ちょうど我々の前日(28日)、常念岳山頂で低体温症による遭難事故が起きていた。1日違ったら自分だったらどうしただろうかとずっと考えていた。結果的に非常に良い山行になったけど、リーダーとして自分の課題も感じた。