【山行状況】
山域:北アルプス
山名:南岳3,032m
参加者:4名
【行程】
1日目:平湯→上高地→横尾テント泊
2日目:横尾→本谷橋→バリエーションルート→黄金平(こがねだいら)→南岳・南岳小屋テント泊
3日目:南岳小屋→天狗原→槍沢→上高地→平湯
【状況】
一日目:横尾で一泊予定。道中の徳沢で、ソフトクリームやソフトコーヒーを頂く。横尾での就寝前に救急車が到着、くれぐれもお世話にならないように誓って、就寝。



二日目:5時出発。本谷橋までは、涸沢へ向かう人と同じ道をとおる。本谷橋からは、黄金平へのバリエーションルートに入るため、ヘルメットを装着。ルートファインディングや沢登のスキルが必要な箇所が多々あり。浮石に注意しつつ沢を幾度も横断しながら、慎重に進むと、開けた箇所が見えてきた。
今回の一番の目的地である黄金平に到着。少し色づきは早めではあるものの、360°のパノラマの最高の紅葉を堪能する。
黄金平には本谷の源流がある。モレーン(氷河の堆積物)の下、大岩の近くの流れを辿ると見つかるその水、源流の水を採取してそのまま飲む。うまい!これをベースにコーヒーを飲む。これもうまい!今晩飲むウィスキーを割るための水も採取した。
大岩の上で夜露に濡れたテントを乾しつつ、まったりお昼ごはん。
涸沢が大混雑であろうことを考えると、この秘密のカールを静かに楽しめる贅沢さを噛みしめる。天気も最高だ。
その後はモレーンを越え、ゴーロ地帯をゆるゆる登る。猿の群れの横断を見送りつつ休憩。
そこからはかなりの急登のザレ・ガレ場。少しでも気を抜くと落石させてしまうような道を進みなんとか天狗原からの登山道と合流した。
登山道を進み、南岳山頂をとおって、南岳小屋に到着。テントを設営して、本谷源流の水で割ったウィスキーを飲んだ後、就寝した。







三日目:日の出を見た後、南岳小屋を出発し、天狗池に到着。幸いなことに天気は快晴かつ無風であったため、紅葉の逆さ槍を見ることができた。槍沢ルートを下山し、槍沢ロッジを通って、徳澤に到着した。徳澤でカレーやピザ等の昼食をとって、上高地バスターミナルに無事到着した。








【感想】
・3日間ほぼ快晴で、今年の紅葉はいまいちと聞いていたが、十分よかった。
・本当は南岳から大キレットの方に行きたかったが、体力的に厳しく止めたので残念。
・黄金平から稜線までのルーファイが難しく、もっとよいルートがあったと思う。
・黄金平から上のガレ場はチェストハーネス、細引を装着したほうが良かったかもしれない
・石を落とさずに歩くための、バリエーションルートの訓練が必要と思った。
・黄金平までの行程は、沢登の技術が重要であると思った。
・黄金平の源流水のコーヒーは最高においしかった。
・南岳キャンプ地の夜はとても寒かった。軽量化も大事だが、寒さ対策も考える必要がある。
・黄金平の紅葉のよさがよく分かった。来年以降も同様の山行を継続できたらよい。