【山行情報】11/24 八嶽山(やたけさん)
- 距離:4.52km
- 最高点:1,140m
- 累積上昇:864m
- 所用時間:4時間03分(休憩35分含む)
- 参加人数:2名


山行日記1日目
24日朝、向かったのは「豊根村富山(とよねむらとみやま)」。2005年に豊根村に編入されるまでは「富山村(とみやまむら)」と言う、“日本の本土でもっとも小さい(人口が少ない)村”だったとのこと。更に現在の人口は100人を切っているそう…。
更にこの富山村は、「山を越えれば長野県、川を越えれば静岡県」。つまり愛知県の一番北東端と言う事。それで”最も遠い山”かぁ。

“豊根村役場富山支所”の横に小さな駐車場があり、そこに車を停めて出発(後で見た散策マップにも「八嶽山に登られる場合、駐車場は村役場富山支所に声をかけて頂ければご利用頂けます」と書いてあった)。…5,6台分しか無かったように思うけれど、それ以上の登山客が来ることは無いのだろうか…?
村役場富山支所から道なりに西に200メートルほど歩くと小さな消防署分署があり、その向かいが八嶽山への登り口になっている。案内板も出ている。消防署の前にトイレがあってありがたい。

消防署分署の前から、いきなり階段&急坂。村そのものが山の斜面に張り付くようにある感じ。

案内板通りに登っていくと村の端にある熊野神社に着く。なんだか天気が良さそうな写真に見えるけれど、日が差したのはこの数分だけだった。

神社の境内を通り、向かって右手方向に抜けていくと登山道に入る。大きめのマップと、木彫りのヤマセミさんが迎えてくれる。ヤマセミさんなかなかの力作では…!?


本来ルートは2つあるようだけど、片方は崩れて通れない。同じ道を行って戻ることになる。
いきなりけっこう急な登りが始まる。準備運動とかさせてくれないコースなんだね!

道と表示はけっこうしっかりしているのだけど、倒木が多くて何度か道を探す場面があった。
リーダーに教えてもらったタカノツメの葉。この落ち葉が土に還る過程で、秋独特の甘い匂いを出すんだって。ぼくが知らないだけで、山の人には常識なのかな?

やっぱり急な登りが続く。一度も緩む気配が無い。

晴れたのは熊野神社に着いた頃だけで、その後はほとんど曇っていた。今日は天気予報は普通に”晴れ”だったと思うのだけど。頂上が近くなると、あられまでパラついてきた。

熊野神社から2時間で山頂に到着。時刻は10時50分くらい。あられがパラパラしていて寒い~。ぼくもそうだけど、リーダーがほぼ休まないタイプなので、小休止すら無く登って来た。スパルタである。

ちょっと寂しい山頂だな?と思っていたら、頂上を通り過ぎて少し降りたところに展望台があった。

ただ、天気がずっとこんな感じなので、景色もこんな感じだった笑

展望台で休めたらさぞ気分が良いのだろうけど、風が冷たくて強かったので、とてもじゃないけどじっとしていられない。展望台から降りて、少し山の陰になったところでお昼休憩。
山の陰にいてもやっぱり寒かったし、あられは降ったりやんだりだし、休憩が短いリーダーと2人きりだったので、30分ほどの休憩で下山開始!


12時43分、熊野神社まで下山!だいたい1時間10分ほど。

寒かった割に汗はけっこうかいていたので、このあと出来れば風呂に入りたかったけれど、富山村にある日帰り湯は週末しか営業していないとのことで諦めた。役場支所の方は「人が少ないからね~」なんて笑っていて、一緒に笑っていいものか悩んでしまった(^^;
【山行情報】11/25 日本ヶ塚山(にほんがつかやま)
- 距離:6.49km
- 最高点:1,107m
- 累積上昇:911m
- 所用時間:5時間38分(休憩40分含む)
- 参加人数:2名


山行日記2日目
24日の夜は大嵐駅の近くにテントを張って泊まり、朝は4時半ごろ起床。リーダーに「もう起きるの?」と言われてしまったけれど、起きてしまったものは仕方ない。だって昨夜の就寝が19時だったし…。
各自朝食をとって、車で富山バンガロー村に移動。オフシーズンなのでバンガロー村は閉まっているのだけど、日本ヶ塚山の登山道はバンガロー村の中から始まっているので、車で入ることはできる。
なお、地図によると日本ヶ塚山はA,B,Cの3ルートあったらしいのだけど今はAとCは道が崩れてしまい、登れるのはBルートのみとなっている。

元の地図によると「登りはAルート、下りはCルートがオススメ!」と書かれていたので、登りも下りも全くオススメされていないBルートのみが残ってしまったことになる(この意味は後でわかる)。
6時35分、登山開始!!昨日の八嶽山もたいがいいきなりの急登だったけど、日本ヶ塚山も負けず劣らずいきなり急登。

そうそう、昨日の八嶽山には等間隔で番号札が立っていて、1番から始まり17番で頂上だったのだけど、日本ヶ塚山はいきなり51番から始まる。ちなみに頂上は81番。けっこう良い目安でありがたかった。
70番の札あたりまではひたすら単調な、杉だらけの尾根を登る。八嶽山のような倒木はほとんど無くて、道はとても分かりやすかった。今日は昨日より長めなので、さすがに途中(67番札の近く)で4分ほど小休止。
問題は71番あたりから…。まずいきなり急な下り!あまりに急なのでロープが張られているのだけど、落ち葉でずるずる滑って転びまくる。
そしてここから頂上まで、ずーーーーーーーっと痩せ尾根。尾根が細すぎて小さな山を迂回できないので、尾根上にある小山を全部通っていくみたいなコースになっている笑
ありがたいことに、新しめのロープがあちこちにあり、特に急な所はアルミの梯子が置かれている。両側は急な斜面なので、けっこうドキドキする(^^;
ドキドキしていたおかげで写真はほとんど無い(^^;
リーダー「前回(2年前)に来た時こんなに大変だったかなー?」
ぼく「前回はAやCルートが通れたとか?」
リーダー「その時もBルートのはずだったんだけど。ツラかったことは忘れるからな~」
帰ってから、くららのHPの過去記事を探すと、ほぼ丸2年前の山行記事が出て来ました。
>>どこまで下るかと思ったら、こんどは痩せ尾根を登ったり下ったり、越えても越えても頂上が現れない。(記事からの引用)
めっちゃ大変そうな記事が残ってるやないですかΣ(゜゜)※書いたのはリーダーではなく一緒に行ったメンバーさん
なるほど、これはBルートはオススメされないわけですわ…。A,Cルートはもう少し緩やかなんだと思う。
9時28分、日本ヶ塚山の頂上到着!小休止込みで3時間弱。

昨日と同じく、うすぐらーいお天気(^^;
展望台は無いけれど、頂上が少し開けていて八嶽山頂上よりはのんびりできる感じになっている。晴れていたら暖かそう。晴れていたらね。

幸い、昨日と違って風はさほど強くなかったので、頂上でそのままお昼ご飯。お昼って時刻じゃないけど。
10時頃に下山開始。今冷静に見返すと、何もかもが早い笑

立派ななめこが生えていた。そういえば昨日、村役場近くの無人販売所にも「なめこ」って書かれていた。物は出ていなかったけど。

帰りの痩せ尾根もやっぱり怖かったので、写真は1枚しか撮っていなかった。リーダーの下っている先の道の見えなさで、斜面の急さを察してください。

痩せ尾根を通り過ぎてほっとしたのもつかの間、今度は下りがひたすら単調で飽きてしまった。ほとんど杉しか生えてないし、まっすぐな下りなので、どこまで行っても同じ景色。
あと、鳥の声がほとんどしなくてびっくりした。痩せ尾根では多少聞こえていたのだけど。
リーダーに聞いてみると、杉の葉は他の植物の生育を阻害する成分を含んでいるので、杉林はだんだん他の植物が生えなくなってくる(=鳥が食べる物が無くなって来る)からじゃないかな?とのことだった。なるほど~。杉ってめちゃくちゃ性格悪そうだ!
12時12分、バンガロー村に到着!下りは2時間ちょい。

下りがけっこう暑くてまた汗びっしょりになったので、帰路でお風呂に入りたかったけど、残念ながら1ヶ所は臨時休業、1ヶ所は木曜定休で、結局入りそびれたまま名古屋に帰って来た。平日のつらさ(;ω;)
愛知県にはもう何年も住んでいるけど、富山村には今回初めて行ったし、知ったのも初めてだった。愛知県の一番北東端の山、行けて良かったです!