2019/08/31-09/01 薬師岳 『北アルプスの“満天の星”を満喫』

【山行情報】
山域:北アルプス 後立山連峰
山名:薬師岳 2,926m 百名山
天候:1日目 晴れ、2日目 晴れ時々曇り一時小雨
参加者:5名

【行程】
1日目 本郷5:00→立山IC 7:50→有峰口8:30→折立登山口9:15-9:30→太郎平小屋(泊)14:30

2日目 太郎平小屋5:00→薬師岳山荘7:00-7:30→薬師岳8:20-8:50→薬師岳山荘9:50→太郎平小屋12:25-12:40→折立登山口17:00→亀谷温泉白樺ハイツ→本郷22:30 

【状況】
1日目 2日前までの天気予報が嘘のような快晴。これなら素晴らしい眺望だろうと期待を膨らませてながら出発。

木の根が張り出したり、雨で深く浸食された登山道を黙々と歩くこと2時間
森林限界を過ぎ一気に視界が広がり、薬師岳が目の前に! 後方には 剱岳、 期待以上の眺望。
登山道はイワショブが風に揺れていた。
他にはヤマハハコ、 キンコウカ、 ミヤマママコナ、ミヤマリンドウ、オヤマリンドウなどが白や黄色やピンクに紫色の可憐な花が疲れをとってくれた。
登山道のあちこちにアカモノやゴゼンタチバナ の真っ赤な実が元気をくれる。
木道の向こうに今日の目的地太郎平小屋が見えた。

14:30太郎平小屋に到着。 太郎平小屋は360度の素晴らしいパノラマが広がる。目の前に黒部五郎岳、その横に鷲羽岳、水晶岳…その向こうに頭の先を天につき上げた槍ヶ岳、その横に穂高連峰が連なっている。圧巻の眺望。

かっこいいポーズで記念写真。
目の前には明日登る薬師岳がその優雅な姿を見せている。Kさんはここで別れ、薬師峠キャンプ場にて1人テント泊
Kさんは何を食べているかな?と話しながら美味しい夕食を頂く。

夕食後、 昭和38年のサンパチ豪雪の山中での愛知大学山岳部13人 遭難死事故のドキメンタリーを見せてもらい、その時に捜索にあたった山小屋の御主人と、富山県警察山岳警備隊の方のお話を聞き身が引き締まる思いだった。

薬師峠キャンプ場:21時過ぎ夜空には星が・・・。Kさんのテントが光輝く。
21:30夜空に浮かぶ天の川。
21:40薬師峠キャンプ場はもちろん太郎平小屋でも満天の星を満喫した。

2日目 まだあたりが暗い中、太郎平小屋を5時に出発。薬師峠キャンプ場のKさんのもとへ向かう。

途中、朝靄の向こうに槍ヶ岳が見えて一同大歓声。
Kさんと合流して、沢沿いの急登を登り薬師岳を目指す。
ハクサンフウロ、オオレイジンソウ、ミヤマセンキョウ、コウメバチソウ、ウサギギク、ヨツバシオガマと夏の花が短い夏を惜しむように咲いていた。
チングルマの穂が揺れ夏の終わりを告げていた。
頂上に到着! 北アルプスの山々、遠くは八ヶ岳、御嶽、木曽駒ヶ岳まで360度の大パノラマ。
雲海に浮かぶ白山はとても神秘的。
絶景!に皆、写真撮影に一生懸命。集合写真を忘れそうだった。後から登頂の方にお願いして、ハイポーズ!
薬師岳は信仰の山、山頂に小さな祠があり薬師如来が祭られている。皆で手を合わせ無事の下山と昭和38年のサンパチ豪雪の山中での遭難死事故の愛知大学山岳部13人の冥福を祈り下山した。
下山途中、登山道の修繕現場に出くわした。安全に登山できることに感謝しなければ!

16時に無事折立登山口に到着。
途中、 亀谷温泉白樺ハイツで温泉に入り帰路に着いた。


【感想】
・薬師岳から見る眺望は圧巻。また、花が咲く初夏に行ってみたい。
・テント泊のKさんのザックが一番という程軽かった。登山用品の軽量化が進んでいることを再確認。これから購入するときにはできるだけコンパクトで軽量なものを選びたい。