2025/8/19-21_中央アルプス縦走(木曽駒~空木~越百)『心身が鍛えられるコース!』

【山行情報】
  • 山域:木曽山脈
  • 山名:木曽駒ケ岳(2,956m)、空木岳(2,864m)、越百岳(2,614m)他
  • 参加:1名
  • 天気:曇り~晴れ
  • 目的:今年夏山合宿に参加しないので何とかどこかに行きたくて
【行程】
  • 1日目:JR中央本線原野駅⇒木曽福島Bコース⇒木曽駒ケ岳⇒頂上山荘(テント泊)
  • 2日目:頂上山荘⇒宝剣岳⇒島田娘⇒濁沢大峰⇒檜尾岳⇒熊沢岳⇒東川岳⇒空木岳⇒空木平避難小屋(避難小屋泊)
  • 3日目:空木平避難小屋⇒空木岳⇒赤椰岳⇒南駒ケ岳⇒仙涯嶺⇒越百山⇒伊那川ダム⇒JR中央本線須原駅
【山行記録:1日目】

8月19日(火)、大曽根から始発の電車に乗り、09:01にJR中央線の原野駅に到着。

A view of a quiet train station surrounded by lush greenery, with two railway tracks and a platform visible.

とってものどかで良い駅ですが…暑い…

さて、のっけからいきなり誤算…というか計画が杜撰でした。原野駅からコガラ登山口まで、計画では1時間半で見積もっていたのですが…

遠い!!!!!遠いしめちゃくちゃ暑いよ!!!!!

実測、登山口まで8.3km、それがずっと上り坂(当たり前ですけど!)。さらにテント泊装備+食料で約19kgの荷物を持っていて、1時間半で歩けるわけがありません。2時間20分かかりました

登山道の手前はキャンプ場になっており、あちこちからBBQの良い香りがしてきます。こっちは汗だくで既に疲労困憊です。ちくしょう

計画時点では、茶臼山と将棊頭山を経由して木曽駒ケ岳に至るコースを行こうと思っていたのですが、登山口で既に時刻は11:20。時間が押しているので予定を変更し、コースタイムが短い福島Bコースで駒ヶ岳山頂を目指すことにしました。

ここまでずっと日差しの下、アスファルトの上を歩いてきたので、さーてようやく涼しく…

なりませんね。ぜんぜん涼しくなりませんね。むしろ森の中で風が通らなくて蒸し暑い。

「標高1,000m超えたら涼しくなるかな」→ならない

「標高1,500m超えたら涼しくなるだろう」→ならない

「標高2,000m超えたらさすがに涼しくなる!」→暑くはない、程度

いつ涼しくなるんだ!!!!!!(激怒)

A scenic view of a mountain path leading through lush green foliage and rocky terrain, under a cloudy sky.

明らかに風が冷たく感じたのは、ようやく2,500mを超えたあたり。まさかこんなにずっと暑いなんて。3L持ってきた水が心もとない感じです。

玉ノ窪小屋を通って、変な形の岩や鳥居が立つところを越えます。

この辺もう少し見たかったのですが、夕方遅くなってきて気持ちが焦っているのでスタスタ通り過ぎます。

17:40、木曽駒ケ岳山頂到着!

木曽駒ケ岳の山頂に立つ標識と雲が広がる背景

明るいうちに着いてよかった…(ダメな見本)

出発時は憎いほどの快晴だったのに、山頂ではガスが多くて眺望はあんまりでした。

山頂から少し下った頂上山荘へ。

18:00着!まさかこんなに遅くなるとは(ダメな見本)。登山口までで体力がごっそり削られたのが痛かったです。

なお、原野駅から登山口まで歩かなくても、木曽福島からコミュニティバスに乗ってきたら、登山口の2km手前まで来れたらしいです!!登山口までの計画もちゃんと立てないとダメですね!!!

【山行記録:2日目】

8月20日(水)、朝は3時頃に起きて、04:30にテントを畳んでパッキングも終わり、よ~~~~し出発とザックを背負ったら

ん?

あれ????

腰ベルトのバックルの左側が無いんですけど?????

左手でベルトを手繰ってもプラスチック製のバックルが無く、ザックを下ろして薄暗がりで目視確認しても…無く、何もついていないベルトがぶらぶらしています。え???

昨日、頂上小屋に着くまでは当然腰ベルトはしていて、小屋の前でザックを下ろし、受付した後は腰ベルトせずにテント場まで移動。その後はテントを張ってザックを放り込んで、朝背負ったら腰ベルトのバックルが無い。

薄暗がりの中、小屋~テント場、テント張っていた場所の周囲を探し、パッキングを解いて自分のテントのインナー内も探したけど、無い

まぁ…あれか…

柔道着の帯みたいに結べば良いんじゃね?

残っていた右側のバックルも取り外し、帯みたいにお腹のところで結ぶ。うーん、なんかいまいち緩いけど、いけなくはないかな。

ということでドタバタと30分遅れ、05:00に頂上小屋を出発。いやぁなんでバックルがなくなるかなぁ…

気を取り直して、だいぶ明るくなってきたなか宝剣岳へ向かいます。

ずっと薄っすらガスwwww

行く手が見えないほどではないんですが、遠くは全然見えません…

見えないことは無い…くらいの視界。

宝剣は岩場+怖いを覚悟していたんですが、テント泊装備を持っていても慎重に進めばスッと登れるくらいには鎖なども配置されていてルートも追いやすかったので、「楽しい岩場遊び」って感じでした。

でも暗かったら怖そうなので、バックル紛失事件で出発が遅れて良かったかもしれません。

山の谷間にある緑豊かな風景、遠くに赤い建物が見える。霧がかかり、周囲は山々に囲まれている。

風が強いので時々パーッと視界が開けます。宝剣からこれ見たかったな…

2日目は最終目的地は「空木平避難小屋」なんですが、宝剣から空木に行くまでに、島田娘、濁沢大峰、檜尾岳、熊沢岳、東川岳と、山が5個もあります。

先が長いのでマイペース。ガスっててずっと薄暗いです。

一番晴れた時の三ノ沢岳がこちら。山頂は結局見えず仕舞いでした。

地道にゆっくり進んで、山の数はあんまり数えないようにします。

ずっと上ったり下ったり。

縦走だからちょっと上って下りる感じかなと舐めていたのですが、島田娘以外は割と全部がっつり上り下りしましたし、手を使う岩場も多かったです。同じようなキツめの上り下りの繰り返しで、体力と精神力がゴリゴリ削られていく。

そして5つ目、東川岳からの下りで本日のメイン、空木岳が目の前にそびえています。

緑豊かな山の斜面と雲がかかる山頂の風景

予想はしてたけど、やっぱりかなりの急登!

とりあえず標高2,500mくらいの木曽殿山荘まで下りました。

木曽駒ケ岳の頂上山荘の建物と周辺の風景。高い山々と緑豊かな森林が背景に写る。

朝くんだ水がもう尽きたので、ここから片道10分ほどの水場に水を汲みに行きましたが、意外とこう、手を使う上り下りもある10分だったので、ザックをここに置いて、サブザックにペットボトルを入れて行ったのは正解でした。

水と小休止を取って出発!

ちなみに今回、宝剣岳のためだけにヘルメットを持ってきたつもりですが、木曽殿山荘→空木の区間もヘルメット着用推奨です。

正直、「急で長いけど、地道に淡々と歩いたら着く」と思っていました空木岳。標高2,500m→2,750mの「第1ピーク」まではそんな感じでした。

標高であと100mほどの、第1ピーク→空木岳山頂が岩登り!

疲労のせいもあるかもしれませんけど、宝剣よりもよっぽどこっちの方が難しくて怖いと感じました…。

木曽殿山荘→宝剣岳山頂はYAMAPのコースタイムだと1:30のところ、2:00かけてようやく到着!

Foggy mountain peak with a trail marker indicating R15 and rocky terrain.

なんにも見えない★

さて下りるか…。

駒峰ヒュッテは空木岳山頂の近く(徒歩8分ほど)にあるのですが、テント場は無く、特に予約も取っていないので、そこからさらに下りていきます。

YAMAPではヒュッテ→避難小屋の下りは35分と書かれているのですが…これ35分じゃ着かなくない…?

沢沿いに下っていく感じですが、道が判りづらいし2,3回渡渉もあるし、あと捻挫しそうなゴロゴロした道で歩きづらい。

55分かけて、空木平避難小屋に到着!

A small, dark-colored mountain hut surrounded by lush greenery and grassy terrain.

時刻は16:30。中には先客が2名(いずれもソロ)がいました。1人は明日下山、1人は明日空木岳へ。

避難小屋は思ってたよりずいぶん快適で、トイレも綺麗にしてあり良かったです(1泊で協力金1,000円)。

【山行記録:3日目】

8月21日(木)、避難小屋泊していた2人のうちのどちらかの、おそらく腕時計?の「ピピッ、ピピッ」と言うアラームが0時ちょうどに10回鳴り、目が覚めてしまいました。

小さいアラームなので2人ともぐっすりだったけど、ぼくが長年目覚ましに使っていたG-SHOCKのアラームと同じ音だったので、こっちはバッチリ目が覚めてしまいました。

二度寝しようとゴロゴロしたけど無理だったため、01:45くらいにあきらめて起床&朝食。

02:45、ちょっと早いけど出発。昨日下ってきた道を戻って、再度空木岳を目指します。この避難小屋→空木岳の区間、暗かったら絶対道に迷うだろうな…と昨日思ったんですけど、案の定とても判りづらかったです。沢と道の区別がつかない。

道を探しながらゆっくり登って、04:20に空木岳の頂上到着(2回目)

木曽駒ケ岳の山頂標識が暗い環境で撮影されている。標識には標高や山名が書かれている。

わかっちゃいたけど真っ暗ですよ!昨日はガスガスだったし、空木岳2回も登っておいて頂上から何も見てないや。

昨日避難小屋で会ったうちの1人は空木岳から朝日を見たいと言っていて、登ってくる途中で遥か後方にヘッドライトの明かりが見えたので、きっと日の出(5時10分ごろ)に合わせてここに来るはず。

こちらは昨日登ってきた方と反対側、南に向かって下りていきます。

空木岳の南側はザレザレのザレ場で、これまた暗いと歩きにくいし、ルートを見つけにくい。ぜんぜん進まない。

暗くて全然進まなかったので、早く出てもあんまり意味無かったかもしれないな、と思いながら日の出を迎えました。

赤椰岳までは、ザレたり岩場だったりするものの、明るいと普通に歩けてサクッと到着。

昨日よりも晴れていて気分も良いです。ここら辺までは。

ここより南はハイマツ地帯に入るんですけど、ハイマツが登山道を覆うくらいに茂っていて、かき分けながら進まないといけない。

そのハイマツが夜露でびっしょり濡れているもんだから、30分も歩くと腿から下が雨に遭ったくらいグッショリ。靴なんか水が溜まって中でガポガポ言うくらいです。

靴が水浸しで気分落ち込んでるときに現れたライチョウ。

A hazy view of a rock with a bird perched on it, surrounded by green vegetation and mist.

気持ちがノッていないので、写真にやる気が感じられません!2羽歩いていました。

ため息をつきながら、06:45南駒ケ岳に到着。

今日この先めちゃくちゃ長い予定なんだけど、こんなガポガポの靴で歩けるのか…とりあえず靴を脱いで乾かしながら、ここから下山するエスケープルートを検討。

検討して、「よしもうエスケープで下山だ!」と一時は思ったものの、やっぱり越百まで行きたくなり、予定通り越百の方へ

しかし、ここからハイマツは更に高さ方向にもデカく!!!(というかこれハイマツ?違う植物じゃない?)

もう顔のあたりまで生い茂っているので、上半身までずぶ濡れに。しかも腕やザックに引っかかって前に進むのを阻んでくる。枝も太いので強引に進めず、いちいち枝の引っ掛かりを外さないといけない。

今回の山行でねぇ!ハイマツが大っ嫌いになりましたよ!!!!チェーンソーとかで薙ぎ払いながら歩いてやりたい!!!!!

南駒ケ岳から下山する場合、この写真の右手から伸びている尾根の上を歩くことになると思います。

空木以降、びっくりするくらい誰にも会わなかったんですが、この辺りで前方からソロ×2組と遭遇。どちらも越百をまわって来て南駒ケ岳から下山予定とのこと。

ハイマツへの怒りを募らせながらも、越百山が見えて一安心。

A scenic view of a mountain range with lush green peaks and rocky outcrops, partially shrouded in mist under a cloudy sky.

越百山に近づくにつれて、ハイマツはまだマシになっていきました。あと前方から2人来た(=既に夜露は払われている)ため、これ以上濡れなくて良くなったのは助かりました。

09:50、越百山に到着!

山頂の標識があり、周囲には山々と雲が広がっています。標識には「越百山」や「大桑村」といった地名が記されています。背後には緑豊かな山並みが見え、霧がかかっています。

やっぱりガスガスだ!今回山頂に着くとだいたい天気が悪い!!!

これ以上濡れることは無さそうとはいえ、相変わらず靴の中はびしょ濡れ。このまま歩いたらぜったいマメが出来てまずいなぁ…でも最終日に替えの靴下なんて持ってるわけ…ん?

そういえば、空木平避難小屋には親切なことに天井に物干し紐がぶら下がっていたので、昨夜なんとなく脱いだ靴下をそこに干し、今朝それを回収したとき「綺麗ではないが乾いた靴下」を他の湿った汚れものと同じ袋に入れるのがなんとなく嫌だったので、なんとなく別の袋に入れてザックにしまったんでした!!!!!

神!空木避難小屋に洗濯紐をぶら下げてくれた人ありがとう!!!!!

ということで、昨日まで履いていたが乾いた靴下に交換して再出発。靴はまだ湿っているので交換した靴下もじんわり湿りましたが、圧倒的に快適になりました。

と言うことでですね、「朝イチで空木岳~越百岳の間を歩く場合、上下レインウェアを着用し、交換用の靴下を1組持って行くのが良い」です。

越百山からの下りは、倒木だらけで歩きづらい割には眺望が無くて退屈で、写真が1枚もありません!

ということで、いきなり下山して登山口の写真。

A wooden sign indicating the start of a hiking trail in a forest, surrounded by lush green vegetation.

時刻は13:55。

登山口というか、YAMAP上での登山口はもっと下で、ここは「福栃橋」と書かれているところです。

ここから完全に林道(工事車両とかバンバン行き来している)になるので、実質の登山口はさきほどの写真。

で、ここからひたすら!ひたすら林道を歩いて、伊那川ダムを通って、農村部を通って…

4時間歩き続けて、時刻17:45!本日の活動開始から14時間!

ゴールの須原駅まであと600mのところで…

激しい雨が降っている風景。白い車が停車している駐車場と、その背後には住宅が見える。周囲は濃い霧に包まれ、雨水が地面に溜まっている様子が伺える。

ゲリラ豪雨で足止め

いや…なんだこれ…???

電車の時間もあるので最後強引に歩きましたが、電車も大雨の影響で大幅に遅延していて、帰宅がとても遅くなりました(^^;

今回毎日何かしら想定外に見舞われました(^^;

おまけ:帰宅後

今回の山行、グローブがボロボロになる気がしたので、使い古したやつを持って行きました。使い古しているとは言え、穴なんかあいてないし、あく気配もなかったのですが…

写真は、使い古された手袋の内部が見え、いくつかの指に穴があいている様子を捉えています。背景には木目のテーブルが映っています。

2泊3日で穴だらけ!

1日目の駒ヶ岳までは一切使っていないので、実質2日だけでボロボロに。駒ヶ岳~越百山間がどんなコースだったかがよく判るグローブになりました。

【反省】
  • 登山口までのルートの下調べもちゃんとやりましょう
  • 岩場+大荷物を考慮したコースタイムを設定しましょう
  • 靴下くらい1組余分に持っても良いかもしれない
  • 靴下以外は割と適切な荷物・食料で我ながらナイス