2022/8/6₋7針ノ木岳・蓮華岳『針ノ木雪渓とコマクサと…』

【山行状況】
山域:北アルプス 
山名:針ノ木岳(2820m)・蓮華岳(2799m)
参加者:8名

【状況】
1日目(曇)
朝3時半 尾張旭集合しいざ扇沢へ。
予定より少し早い7時半に扇沢駐車場へ着くが無料の市営駐車場は満車の為、有料駐車場へ止める(登山口には近いから助かる)。
「山を思えば人恋し、人を思えば山恋し」で有名な百瀬慎太郎氏の詩を心に刻みは針ノ木自然遊歩道を経由し登山口へいざ!
 
緑が美しいブナ林を散策気分で歩き進む。
登山であることを忘れるようなのどかさ「大沢小屋」に着く頃も緑と沢のせせらぎと鳥の声…別荘地!?

小屋のスタッフに雪渓の状況を確認すると、
『橋が見えたら夏道を上がってください。雪渓の首はしっかりしているのでそこから雪渓に入ってください』とのこと。
雪渓から流れる沢の水量は多く流れも強いため、数日前に小屋のスタッフさんが作ってくれた丸太橋には大大大感謝。
 
橋を越えて夏道を歩くも雪解け直後の道は石が安定せず落石に注意が必要。雪渓に入るとひんやり…1枚上着を羽織りたいくらい、雪渓終わりから急登が始まる。小屋のある針ノ木峠まで後少し!頑張ろう!
小屋に着く頃にはガスが多くなった為、眺望のある針ノ木岳の予定をコマクサがみれる蓮華岳へ変更しいざ出発!
ガスの蓮華岳も風情があってよい!コマクサもピークは過ぎていたものの沢山咲いていてテンション⤴⤴ 
天候が心配だった初日はガスに囲まれたものの雨に降られることなく夕食の時間まで余裕をもって小屋に戻る。

小屋前でプチ酒盛りと先輩・レジェンドの武勇伝などなど話は尽きない…といいつつ…18時過ぎにはメンバーのほとんどが床についていた。
 


2日目(晴)
針ノ木岳に向け5時出発予定にするもメンバー全員の行動が早い(笑)。4時45分には全員で出発。外は白んできておりヘッドランプは必要なし。

針ノ木岳に向かう途中、振り向くと雲海から登る朝日が輝く。あゆみを止めて朝日に見とれる気持ちのいいひと時。
針ノ木岳方面を見ればモルゲンロードが私たちを向かい入れてくれる。女性的な蓮華岳とは違って岩肌が露出してる男性的な山容の針ノ木岳山頂に向かう道からは槍ヶ岳まど等北アルプスが一望できた。

針ノ木岳山頂につけば立山・剱岳…ずっと見ていたい風景、しかし下山はしなくてはいけない…と小屋に戻る途中にライチョウにも会うことができた。
もう何も言うことない満点山行!                                     

天候が不安で前日まで中止も検討していたが、雪渓も歩き、コマクサも見れ、山小屋の外で酒盛りもでき、雲海からの朝日も見れ、北アルプスも一望できライチョウにも会えた。できすぎた山行とはこの事か。

下山後は扇沢から車で15分ほどの「薬師の湯」で汗をながし、その後さらに車で5分程度の「わっぱら家」でお蕎麦をいただく
全員 上機嫌で帰路についた。

今回、新型コロナ感染で山小屋閉鎖の話が各所で聞かれた中、針ノ木小屋は感染対策に細心の注意を払っておられた。
改めて小屋の苦労を感じるとともに感謝を申し上げます。