【山行情報】
山域:養老山地
山名:多度山 402.8m 石津御嶽 629.1m
参加者:4名
天候:快晴
【行程】
養老鉄道 石津駅 8:10 ⇒石津御嶽 11:00 ⇒石津御嶽神社奥の院⇒ハングライダー又はハンググライダー発射場(ヤマレコの呼び名)⇒美濃松山⇒多度山⇒養老鉄道 多度駅 15:40
【状況】
今年は早過ぎる梅雨明け(6/28)のお蔭でここ4,5日は名古屋市内も40℃になろうかという日が続いている。この日も天気は快晴、強過ぎる直射日光が頭上を刺す。8:10 養老鉄道 石津駅から歩き始める。


まずは「石津御嶽」まで登る。登山道は整備されていて歩き易いが、結構急な道を登る。3合目と7合目に「木曽御嶽」との関係を示す石碑がいくつもあった。ちょうど休みたくなるところに展望台もあった。御嶽山頂 (629m) から往復10分ほどのところに奥の院があった。



ここからは尾根歩きになる。しばらく行くとハングライダーが飛び立つ場所 (590m) があった。ちょうど滑空する人たちが飛び立とうとしていたので、私たちはランチをとり、アイスコーヒーを飲みながら、飛び立つ様子を見ることができた。そこはハングライダーに適した風(山岳上昇風)がある場所なので、私たちも涼しくて気持ちが良い。
滑空する人たちは風を受けて、空高く移動することも出来るし、下界へ降りることも出来る。空の上で鳥のように遊んでいるのだ。
この機体はアメリカ製で、重量は30kgあるそうだ。
左の男性(一番重要)が上空の機体(高度1,000m位)位置確認、発射場の風向きと強さを吹き流しで確認している。最後は揖斐川の河川敷に着陸。




何人かが飛び立った後、また尾根を歩く。「美濃松山」を通って「多度山」へ。養老山脈を南北に走るこの尾根の東が美濃(岐阜県)、西が伊勢(三重県)になる。
14:00頃多度山頂を過ぎると公園になっている場所(休憩所がある)に着いた。遠くに濃尾平野が広がる。手前に木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が見える。堤防に囲まれた「輪中」が見える。大きな川が3本もあり、水の色も青く綺麗だ。濃尾平野は恵まれている。
そこからあとは海抜ゼロメートルまで下がるだけとよく分かる。長い坂を下りると、15:30頃多度駅に着いた。多度大社は1.5kmほど西に位置するので、立ち寄るというわけにはいかなかった。




多度大社は有名だけど、裏山の多度山は高さも400mくらいだし、養老山地の南端というだけで大した山ではないだろうなどと高を括っていたが、多度大社が創建される前は山全体が神体だったと言われると、そういう雰囲気もあり、13kmも歩いたのでトレーニングにも適しており、いい山だったとすっかり見直した。
山頂は小さな公園になっており、展望が素晴らしいが「宝暦治水1753」の看板や「薩摩義士」や「山県有朋」の碑などもあり、「幕府の命で薩摩藩の人たちが多くの犠牲者を出してあの川の治水工事をしてたのか」などと思いながら見ていると、河川があって輪中があってそこに人が住み農耕をして何度も何度も治水工事をして、自然との折り合いで出来たところが今後どうなっていくのだろう?」などと思うと、つい心配が頭をよぎるのだった。


【参考】
Wikipediaによると、ハンググライダーは、機体に対し搭乗者が“ベルトに吊り下がった (hang) 状態でグライダー(glider、滑空機)に乗り滑空する(gliding)”ことから、ハング・グライディング(英語: hang gliding)と呼ばれる。また、連続した”ng”と”g”の音が重なる英語の原音により近いハングライダーの発音・表記もある