2020/09/27馬越峠・天狗倉山『美しい石畳を歩こう』

【山行情報】
山名:天狗倉山(てんぐらやま)552m
山域:台高山脈(紀那山地) 熊野古道
距離:5.5km
天気:晴れ
参加者数:15名:3班に分かれて行動

【行程】
道の駅海山(みやま)→馬越峠登山口→馬越峠(まごせとおげ)→天狗倉山→馬越峠→馬越峠登山口→道の駅海山

【熊野古道豆知識】
熊野古道は、平安後期以降流行した浄土信仰の熊野詣でのため整備された道です。様々な地域からの参詣者のために熊野古道には6つのルートがありますが、今回歩いたのは、伊勢神宮から熊野三山を目指す「伊勢路(いせじ)」の一部です。
他に「中辺路(なかへち)」「小辺路(こへち)」「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」「大辺路(おおへち)」「紀伊路(きいじ)」などのル-トがあります。いつか全ル-トを歩いてみたいものです。

【状況】
天候に恵まれ、15名の参加者で歴史ある熊野古道の石畳を歩いてきました。

3班に分かれてさ-馬越峠目指して進みます。

うっそうとした杉林の中の古道は、石畳が苔むしていて滑り易くスリリングです。


途中、川が道の上を流れ、清流が幾筋も流れ下って、水の豊かな山です。そう、尾鷲は雨の多い地域でした。


可愛い花に真っ赤な実そしてキノコも山歩きをいっそう楽しませてくれました。
上はヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)、下段左からツルアリドオシ(蔓蟻通し)・ヒヨドリバナ(鵯花)・クチベニダケ


途中の石積みの祠には赤い帽子の小さなお地蔵様。「夜泣き地蔵尊」という立札がたっていました。『明治までは旅人の無事を祈る石地蔵がやがて子供の夜泣き封じを祈って「夜泣き地蔵」と呼ばれるようになり、今も新しい哺乳瓶が供えられている』哺乳瓶が供えられていました。


馬越峠まで1時間弱。「茶屋跡」の看板があり、『18世紀前半より明治中頃まで多くの巡礼や旅人ををもてなした』とありました。古道は峠を越えて尾鷲の街に降りていくようですが、我々はここから天狗倉山へ登ります。


このあたりの山は巨岩が多いのでしょうか。登り途中にも巨岩があり、登って童心にかえってはしゃいで元気百倍、根っこや階段、岩の急登も何のその。

天狗倉山到着です。
梯子を登ってみればすばらしい展望が待っていました。


尾鷲湾と大台ケ原の山々を眺めることができ、紀州は山また山の国、その山と海のあいだのわずかな平野に人が住んでいることが実感されます。


思い思いの場所に座って絶景を眺めながらの昼食!


念撮影も忘れずに❣


下山は滑りやすいので特に慎重に。
途中の句碑「夜は花の上に音あり山の水 桃乙」刺激され、俳句をひねりながら賑やかに降りてきました。「季語はなし 下りも楽し 石畳」


道の駅海山への歩道脇にも可愛いお花発見。
上段:ナンバンギセル(南蛮煙管)・下段左から:オトコエシ(男郎花)・シロヨメナ(白嫁菜)・キツネノマゴ(狐の孫)

【感想】
☆天候に恵まれて良かったけれど、ヌルヌルにはまいりました。
☆怪我なく降りてこられて良かった。
☆山並みと湾の眺望がすばらしかった。