【山行情報】
山域:台高山脈
山名:明神岳1432m・桧塚奥峰1420m
天気:2/27曇り時々晴れ時々霰(アラレ)、2/28快晴
参加者:4名
【行程】2/27(木)
本郷6:30ー東名阪 針IC-9:25東吉野村大又林道P 09:40~9:55登山口~12:10明神平(ランチ)13:30~14:15国見山14:25~15:10明神平(テント泊)
【状況】
台高山脈は三重県と奈良県の県境である。東吉野村は東の松阪市と西の吉野町に挟まれている。本郷から東名阪の針ICまで1時間40分、ICから山の奥までもっと時間がかかるかと思ったが、1時間ほどだった。途中トイレに寄ったところはすでに閉校になっていた小学校の一角だった。最近は山の中へ行くと、こんなことばかりだ。10年先といえば決して遠くないが、その頃にはこういう限界集落はどうなっているのだろう。その頃にはどのように社会が変わっているだろう。
今年の冬は大暖冬で雪も極端に少なく、2月も立秋が過ぎてからのようやくの寒波だが、この日も前日の寒波のお陰で、少し寒い空気の中を出発した。紀の川の上流の吉野川に流れるきれいな谷に沿って歩き始める。1時間もするとようやく山道に入るが、このあたりから時々アラレがパラパラ。それでも空は明るいので天気の心配はない。登りの道も2,3cmの雪でアイゼンは要らない。1時間か1.5時間ほど急な登りが続いたが、とにかく霧氷か樹氷かが素晴らしい。山々は白い山もあれば緑の山もあり、木立も枝は雪の結晶のように綺麗で、幹は令法(りょうぶ)のように赤い木もあり、女性のふたりは何十回も「キレイ!」「スゴイ!」の連発。様々な微妙な色が素晴らしく、それらが織り成す景色はカラーの水墨画のようだ。峠の明神平につく頃は、零下10度くらいだったのか?テントを設営するときは凍えるほど寒かった。テントでランチを食べて暖まってから、国見山まで樹氷の中を1時間40分ほどで往復した。







【行程】2/28(金)
明神平7:20~8:50桧塚奥峰9:00~9:20桧塚9:35~9:50檜塚奥峰~10:50明神岳~11:10明神平(テント撤収、ランチ)12:10~13:45大又林道P
【状況】
快適な睡眠の朝、5時半頃起床。この日は桧塚奥峰(ひのきづかおくみね)に向かう。上り下りは少なく、アイゼンも不要。サクサクの雪の上を、一面の樹氷の森を歩く、空は雲一つない真っ青な快晴、北に高見山から東に伸びる高見山地、東に伊勢湾が眩しいほどにひかり、南に大台ケ原方面の山々を見渡しながら、どうしてこんなに綺麗なところにいるのだろうと信じられない気持ちで歩いた。桧塚奥峰から見える少し先の桧塚まで20分ほどだが、そこまで行くと見晴がもっといい。明神平に戻ってランチの後、下る頃には気温も少し上がり、樹氷の雪がバラバラと一斉に降り始めていた。寒波が来ればまた咲くのだろうが、美しい樹氷の命がかくもはかないこともあはれだった。登りは2時間半だったが、下りは1時間40分だった。






【感想】
1.天気に関しては、寒気のお陰で樹氷が見られ、次の日は快晴の空が背景になり、抜群に運がよかった。
2. 樹氷を見る山行は綿向山や大川入山などがよく選ばれるが、ここはそれ以上か。
3.日帰りの登山者も何人かいたが、樹氷はやはり午前中、出来れば朝の早い時間がいいと思う。
4.帰り道のほど近くに「やはた温泉」、火曜日は休み。
5. ここ台高山脈やその西側にある世界遺産の大峰山脈は、来る機会が少なかったが、まだまだいい山があると思う。