2019/09/06~08 西穂高岳~奥穂高岳縦走『ジャンダルムを安全に通過する』

憧れのジャンダルム、素晴らしい景色を皆さんにお伝えしたくメンバーに代わり投稿します。M.Y

【山行情報】
山域:北アルプス
山名:西穂高岳2,909m ジャンダルム3,163m 奥穂高岳3,190m 
天候:1日目晴れ、2日目快晴、3日目晴れ
参加者:6名

【 行程 】
1日目 本郷8:00→平湯温泉11:30→新穂高ロープウェイ12:30→西穂山荘(泊)14:30
      
2日目 西穂山荘4:30→西穂独標6:40→西穂高岳8:20→間ノ岳10:30→天狗岩11:40→ジャンダルム15:00→奥穂高岳17:30→穂高岳山荘18:30

3日目 穂高岳山荘6:30→涸沢小屋8:30→横尾山荘11:30→上高地15:00→本郷20:30

【状況】
初日はいつもの山行より遅い本郷駅8時スタート、天気予報は3日間とも晴れ。なんと「天気と暮らし」はすべて「A」
あとは自分たちの気力と体力勝負だけ・・・緊張感ある出発となりました。
平湯で駐車して、新穂高ロープウェイ駅まで高山タクシー利用し、ロープウェイ乗車後西穂高岳山荘に到着しました。

西穂山荘からの夕暮れ、乗鞍岳と焼岳を望む。

2日目は山荘を4:30にスタートし、独標手前でチェストハーネスとヘルメットを装着する。
西穂高岳までには大小13のピークを超えて山頂につきますが、西穂から先の岩稜帯をイメージしながらゆきました。

独標を経てピラミッドピークに到達。 西穂高岳が間近に迫ってきました。
西穂高岳登頂 バックに笠ヶ岳が見えます。 今回の山行の出発地点です!

西穂高岳からの先のルートはエキスパートのみが登れる特殊ルートの為緊張して一歩を踏み出しました。
この先は北アルプス屈指の岩稜ルートに突入です!

西穂高岳から赤岩岳に向かって岩場を急激に下降しています。

先ずは中間地点の天狗のコルを目指す。そこまでに間ノ岳2,907mに登るが、4つほどのピークを乗り越えていきます。
尾根の両側は断崖絶壁で切り立ったナイフリッジとなっており危険地帯で気が抜けない場所が連続して並んでいます。

間ノ岳手前から槍ヶ岳、大喰岳、中岳が見えています。ジャンダルム、奥穂高岳は天狗の頭等のピークに阻まれ見えません!
間ノ岳手前を一つ一つの岩の浮きを確認し、慎重に下っています。
間ノ岳から前穂高岳、明神岳を望む。 奥には八ヶ岳連峰が見えています。 日差しが強く、日陰が全く無いので暑いです!
間ノ岳から天狗のコルに向かっての垂直な岩場 !

天狗の頭に登り下がった所が、「天狗のコル」12時過ぎに到着し昼食休憩をしました。
畳岩と呼ばれる大きな1枚岩の岩稜ピークを登り頂上に立つと、目の前には「ジャンダルム」、振り返ると今まで登ってきた峰々が一望できました。

振り返って、独標、ピラミッドピーク、西穂高岳、間ノ岳、天狗岩、今日の辿った稜線が一望出来て感激!

ジャンダルム3,163mには南側からのルートがあり登頂しました。 頂上部分は思っていたより広く、360度の眺望と登頂成功の感動に浸りました。

南から見た大迫力のジャンダルム!!  迫力満点の凄い岩稜です。 後ろは奥穂高岳。
11:40ジャンダルム登頂!! 
隊長の Aさんを囲み、奥穂高岳をバックにジャンダルム山頂撮影、カメラマンはリーダーのNさんです。
ジャンダルム山頂より、眼下に上高地、霞沢岳、乗鞍岳、焼岳、西穂高岳素晴らしい眺望を満喫。

ジャンダルムから先、奥穂高岳までには2か所の超難関が待ち受けています。最難関の「ロバの耳」「馬の背」。今回は下りになり難易度が増します。
 ロープを張り安全確保して下りました。「馬の背」はナイフリッジの危険な尾根、下りでなくて良かったですが、緊張して通過しました。

「ロバの耳」「馬の背」 の要所の写真は撮る余裕がありませんでした! 写真は通過後のジャンダルムです!
17:30に奥穂高岳山頂に到着しました。
穂高山荘までの途中で日の入りを眺め、山荘へは暗くなる寸前の18:30に到着しました。

3日目は奥穂高山荘を6:30に出発、 のんびり安全登山に徹して、 横尾山荘を経由して上高地に向け下山しました。

ザイテングラートを下山し涸沢に無事到着。

残暑が厳しく、途中でアイスクリームを食べながら、のんびり上高地に向かう!

上高地から奥穂を眺め改めて達成感に浸り無事帰還出来た事を実感しました!

【感想】
2日目は10時間以上にわたり緊張の連続で岩稜帯を通過し、心身の限界に挑戦するようでありました。
全員で『ジャンダルを安全に通過する 』の目的を達成できたことに感謝です。