2019/06/24-07/06 ヨーロッパアルプス・トレッキング旅行 3/4

ヨーロッパアルプス・トレッキング旅行 3/4
グリンデルワルド  7/01~7/02

7/01 3泊したツェルマットを後に(7:37発)、フィスプ、シュピーツ、インター・ラーケンと乗継いでグリンデルワルトに着く(10:38)。シャモニー、ツェルマットはアパートメントだったが、今度はホテル。駅まで迎えに来てくれた。ホテルのバルコニーからアイガーが見える場所だ。ここでは4人1部屋。アパートメントほど広くないし、安くないが、女性たちには十分働いてもらった。
さあ、今日もまた今までとは全く違う景色を眺めて、歩きに行こう。計画では長~いロープウェに乗ってメンリッヘンまで行くつもりだったが、グルンドの駅まで行ったら工事中で動いていないことが分かったので、反対側から登ることにした。早速の代案に皆が驚いていたが、地図が頭に入っているので僕にとっては全然難しいことではなかった。

登山電車の車窓からユングフラウ3山(アイガー 3970m・メンヒ 4107m・ユングフラウ 4158m)が美しい。ヴェンゲンからバルコニー付きロープウェイでメンリッヘンに登ると、まずユングフラウが見えた。上まで登るとメンヒ、アイガーが並んでいる。どこまでも青い空、グレーの岩と白い雪、緑の草原、まるでサウンド・オブ・ミュージックの最初の場面だ。シャモニーやツェルマットにはない優しさに包み込まれるような大きな景色を見ながら、ハイキング道をクライネシャイデックまで1時間半(難易度1)ほど歩いた。

7/1 アルプスの名峰がつながる
7/1

この日も、ホテルのバルコニーからアイガー北壁を見ながら、ビールとワインとチーズと生ハムで乾杯。

7/1 車窓から見た夕方のアイガー

7/02 絶景はまだまだ続きます。今日はまずグリンデルワルドをスタート、クライネ・シャイデックで乗り換えて、電車はアイガーの山の中をくり抜いたトンネルを通って、ユングフラウヨッホ(3454m)に出る。途中乗客を降ろして、窓から外を見せてくれたところに、小さな紙に描いた拙いスケッチがあったが、実業家アドルフ・グイヤー・ツェラーがハイキングをしているときに、その発想が生まれたということだ。それから3年後、工事は1896年から1912年。すごいことを考える男がいたものだ。まさにTop of Europeといわれる所以だろう。

ユングフラウヨッホは、この高さでは周りはすべて雪。雪こそ降っていないが、今までどの山もそのピークまで見えていたが、この日は、ユングフラウもメンヒもアイガーも山頂は雲の中だった。それでも天気は晴れ、下界の景色も遠くまで見え、下から見る山の反対側(南側)に流れる広大なアレッチ氷河もはるか彼方まで見通すことが出来た。

ユングフラウヨッホをあとに電車をアイガー・グレッチャーで降り、アイガー北壁の真下を通るアイガー・トレイルを歩いた。マッターホルンも圧巻だったが、アイガーの切り立った北癖はさらに迫力だった。こんな1800mもある切り立った岩壁をよくよじ登る気になるものだと、感心するばかり。さすがにグランド・ジョラス北壁、マッターホルン北壁とともに三大白壁とされる。

一方、目を下に移すと、そこには驚くばかりのお花畑。こんなにたくさんの花がというくらいに咲いていた。昨日のメンリッヘンからの道も真っ盛りだったが、アイガーの花も実に見事なものだった。見ごたえのある楽しい2時間40分のトレッキングだった(難易度3)。

(4/4に続く)