山域:鈴鹿山脈
山名:藤原岳 1144m
天気:曇りのち雨
参加者:9名
目的地に向け高速道路から見た鈴鹿方面は薄雲に覆われていて、少し先が心配になる。今日は午後から雨予報、急な斜面はそれまでになんとか抜けられるとよいなぁと、これから向かう登山道を思い浮かべる。
今回は孫田尾根ピストンではなく、大貝戸登山口に抜ける予定のため、車を一台そちらに移動してもらう。待っているメンバーはちょっとしたロープワークの復習などして遊んでいた。

その後全員そろって出発。ゆっくり登っていくと、楽しみにしていた早春の花たちが現れはじめる。皆であれだこれだと写真を撮ったりしながら登りすすむ。

丸山、草木と進むうち、大粒の雨がポツリと来たので早めにレインウエアを着用。雪割草の代表格ともいえるミスミソウの群生に感動し、雨もさほど気にならない。

多志田山では少し残雪が見られたが、今日の山道はほとんど雪もなく、雪解けの泥のような歩きにくさもあまりなかったため、快調に登ることができた。どんどん登りにくい急登を行くとフクジュソウの咲き乱れるポイント、その後のごろごろ岩場ではセツブンソウもまだ咲き残っていた。


その後、山頂に到着。霧か靄か?曇って周りの景色は全く見えなかったが集合写真を撮り、避難小屋へと向かう。ほぼ計画通りの時間に避難小屋到着。本日のペースメーカーをお任せしたサブリーダーの歩行ペースと時間感覚のすばらしさに感謝しつつ、ここで昼食。

一服してトイレも済ませ、大貝戸ルートで下山。雨で濡れた岩や泥の道は滑りやすく、慎重に下る。雨の孫田尾根はきっともっと下りにくかっただろう。下山に大貝戸は正解だったなあと胸をなでおろす。

雨足が強くなるころには樹林帯に入り、無事に下山。いつ来てもきれいに保たれている大貝戸の登山口駐車場の小屋で、整備・清掃してくださる方に感謝しつつ、靴の泥も落とさせていただいた。
今回も、たくさんの花を見せてくれた山と、楽しく一緒に登る仲間たちと、無事の帰りを待ってくださっている留守宅の方にありがとうの気持ちで一日を終えた。

今回見た花たち・・・シキミ(樒)、アセビ(馬酔木)、ミヤマカタバミ(深山片喰)、コショウノキ(胡椒の木)、オニシバリ(鬼縛り)、ネコノメソウ(猫の目草)、ハクサンハタザオ(白山旗竿)、ユリワサビ(百合山葵)、ヒメウズ(姫烏頭)、キクザキイチゲ(菊咲一華)、カテンソウ(花点草)、ミノコバイモ(美濃小貝母)、セントウソウ(仙洞草・先頭草)、ニリンソウ(二輪草)、ヒロハノアマナ(広葉の甘菜)、セツブンソウ(節分草)、ミスミソウ(三角草)、コセリバオウレン(小芹葉黄連)、フクジュソウ(福寿草)、タチツボスミレ(立壷菫)などなど