2019/02/16―17 大日ヶ岳雪洞訓練

山 名:大日ヶ岳(両白山地)
参加者:10名
行 程:02/16  本郷6:30~9:30高鷲スノーパーク~10:00山頂駅発~11:50前大日~12:00大日ヶ岳~12:30雪洞訓練17:00
02/17  雪洞出発9:00~大日ヶ岳~10:30山頂駅~

【状況】 朝6:30、「雪は積もっているだろうか」「雪洞はできるだろうか」・・との思いをのせて本郷出発。車窓から見える山々を気にしながら見るが「雪が少ない!」。前大日を過ぎ当初予定の雪洞訓練予定地に来ても雪が少なく雪洞を掘れる雪庇が見当たらない。今日はテン泊か・・・という思いがよぎった頃、大日岳を過ぎた所に雪洞ができそうな雪庇を発見。早速ゾンデ棒で雪の積もり具合を確認。雪庇の幅も奥行きも申し分なし。大沼SLよりOKが降りる。

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10:32 さあ出発だ

11:19

11:19

11;25  どこに掘ろうかな?
11:52

11:59 大日ヶ岳山頂  1709m

12:02

12:03

昼食を早々に済ませ雪洞つくりに取り掛かる。昨年の経験者から指示が飛ぶ。「入口はこことこことここに3か所」「同時に掘り進んで中で開通させる」「入口は低めに、掘った雪はできるだけ下にシートで運ぶこと。交代しながら掘り進むこと4時間半、最後に一つの入口の屋根が崩れるというアクシデントがありながらも、幅7.2m、奥行2.3~1.6m、高さ1.5~1.2m(別途写真参照)の立派な雪洞が完成。下は寝ても背中が痛くならないようにできるだけ平らにならし、ゆったり足を延ばして寝れる奥行と最大1.5mとゆったりとした空間を確保。雪洞の中は外より暖かいとはいえ0度を超える寒さ。そんな寒さの中で宴会、話に花が咲く。

雪洞の設計図はこんな感じ。
Setsudou-2

12:58

13:20

13:21 楽しそうだね

13:36

14:38 トイレも必要だね

15:01

16:11 そろそろ雪洞作りも終わりかな

18:37 仕事のあとのひと時、みんな嬉しそう

翌日は5時半起床。7:45雪洞撤収開始。作るとき4時間半もかかって作り上げた雪洞も、30分足らずで崩れ去った。その雪の山にだれがやり始めたのか、50代から70代の大の大人がかわるがわる雪庇の上からダイビング。大自然の中では素直に童心に帰れるのでしょうか?十分に雪遊びも堪能しました。通常山行とは違う楽しさがあった雪上訓練でした。


06:53 朝焼けがきれい
08:00

08:03

08:07

08:11

08:17

08:23

09:14

帰りはゴンドラ頂上駅周辺で、ビーコン、ゾンデ棒を使っての救助訓練。ビーコンで雪の中に埋まった人の探し方、ゾンデ棒の扱い方を学びました。実践練習で非常にわかりやすかったです。反省会では、今回の雪上訓練での良かった点、反省点が活発に出されました。来年への教訓にする為に書き記します。

【良かった点】

●  ゴンドラを使って体力を温存できたことは良かった。(昨年はラッセルで体力を奪われた)
また、時間も雪洞つくりに十分に充てることができた。
●  場所の選定は良。雪庇も良。
●  スノーソウ、ゾンデ棒、立ち入り禁止テープ等、準備が良かった。昨年の経験が生かされている。
●  グランドレベルを合わせたので、寝やすかった。
●  今回のように多人数の場合は、入口は3つあると効率的に掘れる。
●  雪を引っ張り出すのが大変。ブルーシートを活用し、できるだけ下に雪をすてること。
●  雪洞入口の高さも低くしたことで、掘った雪を運び出す作業がしやすかった。
●  トイレの大きさ、深さも良かった。
●  ダウンパンツとソックスは必須。暖かいし、夜トイレに行く時も便利。
●  マットを2重にすると暖かい。
●  首にフリース等をまくと保温効果がある。
●  夜のうちにお湯を作っておくと、朝お湯が早く沸かすことができて便利。
●  トイレの大きさ深さも良かった。

【反省点】

●  雪洞入口の天井を薄くしすぎた。その上にブルーシート固定する雪のブロックを置いたため、屋根が崩れ落ちてしまった。
●  雪洞入口の3つの穴を掘り進む時、それぞれに経験者を置くべきだった。(崩れ落ち防止)
●  靴は新聞にくるんでビニール袋に入れておくと良い。