山名:大日ヶ岳南部 前谷川
参加者:3名
日時・工程:(7/13)本郷発22:00ー0:00前谷川にて前泊ー(7/14)釣行出発5:45ー12:15ランチ休憩13:30ー17:30駐車場ー温泉・食事ー10:00本郷
状況:
大日ヶ岳(1709m)に降る雨(雪)は南・東は長良川へ、西は石徹白川から九頭竜川へ、北は荘川へと流れる。前谷川は南の長良川へ流れる沢である。長良川の最上流に近い支流ともいえる。地図を眺めていると郡上市白鳥町の前谷と石徹白を繋ぐ道から奥への谷には、沢沿いの細い林道もなく、いかにも岩魚の大物が住み着いて居そうな谷だが、はたして人も魚を求めて遡上することができるのだろうかというところだ。先週は西日本で大きな被害を出した大雨で、この辺りも大変だったのだろう。道路は一部迂回しなければならないところもあったが、予定通り目的地に到達することができた(深夜0:00)。沢の音は聞こえるが、今日は新月だからか、真っ暗な闇の中、満天の無数の星。明日は完璧に晴れることを見届けて私はすぐに眠った。
いざ前谷川を出発します!
こんなナメ滝がこれからいくつも現れる。滑りたくなりますか?
大きな蛙を捕まえた!蛙が好き?
夢のような渓相。魚留りの滝や堰堤も多い。
朝5:00前、自然の光と鳥の声とで目が覚める。私たちは昨日の夜から入口を陣取っていたので、先行者はいないはず。それが渓流釣りのルール。ここから先は僕らだけの夢のような世界。これから釣り上がって行く前谷川には簡単に降りることが出来た。さっそく、K氏が絶妙の竿さばきで第1投を投げる。残念ながら第1投に魚はかかわらなった。釣れないはずがないと思われる絶好のポイントだったが、水温が少し低いか?それにしてもなんてすばらしい渓相だろう。絶好のポイントが次から次へと現れる。大きな岩が淵を作り、瀬を作っている。時々小さな滝や2,3mの滝が現れる。大きな岩の滑り台もあったりする。水量は豊富だが、水深は深すぎず、流れも強すぎず、歩き易い。両岸から大きな樹々が川面を覆うので涼しくて気持ちがいい。しかも川幅は広くて竿が振りやすい。K氏はルアー、私は餌釣り。ポイントに慎重に近づき、白い泡の中に落とせば、自然に流れ出てしばらく、岩魚が食いつくはずだ。狙いは岩魚、私の餌はブドウ虫。
絶好のポイントが連続します。
ここには必ず大物が居る。
居ることは間違いないが、釣れるかどうかは腕次第。
金色の大和岩魚。この天然の岩魚の美しさよ!!
私は10年ほど前までは、下手くそながらやっていたが、最近の10年は釣果の覚えがないくらいで、岩の足場もおぼつかなく、仕掛けのトラブルもあってなかなか魚をみることも出来なかった。K氏は1時間か1時間半ほど釣れない時間が経過したあと、この川の岩魚の習性を見極めたのか、次から次へと20cm超え25cmサイズ岩魚を釣り上げる。もちろん綺麗な天然の岩魚だ。あのコントロール(竿裁き)なら5~6m先の小さなコップにでも当てることが出来るだろう。この日、K氏は爆釣といってよい成果だった。私もようやく大は24cmの色の濃い綺麗な岩魚を釣り上げた。私にとっては10年ぶりの岩魚との再会だった。
今回は沢登りも兼ねていたので、リーダー・サブリーダーは登行不可能なところや高い堰堤を高巻きして、ザイル(細引き)も使って、上流を目指した。5時間以上も歩いているので、私が疲れてきて、適当なところでランチにした。K氏はもう少し先の15m堰堤まで行きたい様子だった。そこなら尺物(31cm超)が狙えたからだろう。
河原で岩魚を焼くのは結構難しかったが、大物の塩焼きと刺身も少々食した。なかなかできない経験で美味しかった。道がないので、帰りも川を歩くしかないが、また高巻きしたり、道を探したりしながら、3時間半ほどもかけて車を置いたところにたどり着いた。年寄りの私は疲れたが、夢のような釣行だった。あの金色の大和岩魚を忘れることは決してないだろう。
大物だけで25匹ほどの大収穫。
河原で焼くのは結構手間がかかります。
川面はずいぶんと気温が低いが、川から上に出ると38~39°Cの耐えがたい暑さだった。
夕食はイタリアン・レストラン「さんたべーる」、温泉は「美人の湯」でした。さんたべーるは美味しい。美人の湯はいいお湯だけど750円は少し高いな。