2015/11/28 鈴鹿山脈鎌ヶ岳  バリエーション : ニゴリ谷、ロクロ谷を歩く

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はじめに

こちらはバリエーションルートの報告です。
道も悪く、人も通らないため、山行には十分気を付け、自己責任でお願いします。


行程

武平峠P8:22->鎌ヶ岳山頂9:22->岳峠からニゴリ谷->ロクロ谷出会10:52-11:20->鎌尾根13:05->鎌ヶ岳山頂14:14->武平峠P15:09

状況

日が短い季節のバリエーションという事で朝は早めの本郷駅6:30集合。高速御在所SA付近でやや渋滞に巻き込まれ、予定より20分遅れで武平峠Pを出発。

■鎌ヶ岳山頂までは問題なし。ここでバリエーションに備えてヘルメットを装着、手元の高度計で高度(1161m)を合わせる。

■岳峠で今から向かうニゴリ谷とロクロ谷の合流点にコンパスをセット、道標の無い谷へ降りる。

■ニゴリ谷は普段人が入らないので石が不安定であり、苔むしていて滑り易い。細心の注意を払うが尻もちを付く事もあり。道中細かい支流がたくさん合流するがロクロ谷の出会いは地図上で標高約650mである。時々マーキングはあるが読図と高度計で確実にロクロ谷出合に到着

■ここで昼食を済ませ、再びコンパスを鎌尾根にセットして出発。

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ロクロ谷を登る

ここから部隊を2つに分ける。先行はルート工作部隊として細引きを危険と思われる2箇所にフィックス。滝を左の尾根へ高捲きし、再び安全な谷へ戻るように本隊を誘導する。ロクロ谷はマーキングはほとんどなし。鎌尾根手前の足元が不安定な急登を登れば視界が開け稜線へと出る。ここからはヘルメットを外し、今迄に比べれば安全で快適な稜線歩きとなる。

 

感想

今回は日が短いので、各滝ごとにロープを出す時間的余裕がありません。一度滝へ入りこむと尾根に上がるのもちょっと大変。

リーダーの希望もあって下見をして、どこで捲いたらいいか、どこで谷へ戻ったらいいのかの当たりをつけておきました。下見は必要ないという考えも もっともだと思いますが、日が短い事、人数が多い事を鑑みると、一回滝を越えるごとに、場合によっては30分以上は時間をロスする可能性があります。下見でも滝付近は危険を伴い登攀に苦戦しました。

滝を越えるのは各自が技術を高めて、もっと日の長い時にしましょう。

そんなわけで今回の下見は有効だったと思います(^_^) このルートは一般的ルートではないので浮石、朽木、渡渉、ガレ場、ザレ場、滑る、ハマる、転ぶ・・・いろんな要素があって、その都度、歩き方を考えたりして良いトレーニングでした。

こんなに色んな歩き方ができるバリエーションはなかなか無いですね(笑)「大きな岩だからと言って安定しているとは限らないんだなぁ」と言う感想もありました。
500mの登り返しもなかなかハードです。そして読図も楽しいですね。いざという時に困らないように今後も練習しましょう。早朝の霜柱、美しいつらら、湧水の氷、冬木立の間から見える雄大な鎌ヶ岳など・・・素敵な景色も楽しめました。

リーダー、皆さま、お疲れ様でした。

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