【山名】御嶽山 (3067m)
【参加者】6名
【行程】06/07 本郷7:00→濁河温泉~16:50 五ノ池小屋
06/08 五ノ池小屋6:20~剣ヶ峰~五ノ池小屋~13:50濁河温泉
→本郷
一日目、濁河温泉(1800m)から飛騨山頂(2800m)へ。初めの2時間ほどは歩きにくい木道に注意を要した。行程の半分くらいからは雪が残っているのでアイゼンを着け、2,3ヶ所は雪渓をトラバースする知頃もあった。ハイ松(這松)の生茂る登山道を抜けると、夕刻17時少し前に山頂に着いた。
すぐ脇にその日泊まる五の池小屋があった。そこから見た景色は、西に沈みかけている太陽の光が、東の中央アルプスを雲の上にそら色に映し出し、眼下の火山口にできた三の池をエメラルドグリーンに染め、剣ヶ峰に続く尾根の東面は墨絵のような陰にして、どこが空だかよく見ないと分らない幻影的な風景を造りだしていた。

次の日は賽の河原を横断し、二の池を右手に見ながら剣ヶ峰(3063m)を目指した。目指したばかりで、2人を除いて山頂まで達せられなかった。雪道に足を滑らせ、上手く登れないので、体力を消耗するばかりだったからだ。帰りは雪道を尻制動などもしながらで楽をして元来た道を戻った。五ノ池小屋からの下りも、雨が降りそうで降らず、最後の最後に雨がしとしと降り出したが、さほど濡れることもなく無事下山した。


私たちが行った町営の温泉は、そこの施設にあるのは休憩所を兼ねた脱衣室と露店風呂のみ。内湯はないし、ボイラーもない、これ以上にないほどシンプルな作り。雨が降り出したので、用意してあった破れ蓑笠を頭に被って、結構強く雨の降る中で温泉に浸かった。これがまた風流で昔の人の様でよかった。
温泉を出ての帰り道、車が動き始めるとき、雷が少し離れて聞こえていた。御嶽山の東側を走る道から、さっき下りてきたばかりの御嶽山を見渡すことが出来た。何と大きな山であることか、剣ヶ峰、摩利支天山、継子岳等の全部をまとめてが御嶽山なのだ。雲行きが怪しい様子に見えたので、帰りを急いで車が走って行くと、今度はバケツをひっくり返すどころか、タライをひっくり返すくらいの信じられないほど猛烈なゲリラ豪雨に見舞われた。どしゃ降りの雨の中を抜けて、夕刻無事名古屋に着いた。
